すべてはモテるためである
この本との出会い
私は12月末で現職を辞め、新しい職場で働くことにしたんですが、退職時にチームリーダーにこの本をもらいました。自分だったら積極的に避けるようなタイトルの本でしたが、チームリーダーが薦めてくれたという点と、本のラベルには最近読んだ「暇と退屈の倫理学」という本の著者のコメントが書かれていたので、好印象でした。
本を読もうと思った目的
目的はチームリーダーが私に本書を薦めて下さった意図を理解することと、その上で、自分の仕事のやり方をアップデートすることです。チームリーダーとは、私が新卒で会社に入ってから、私が辞めるまでの二年間くらい一緒に仕事をしてきたので、とてもお世話になっているし、私のこともよく分かってくれています。その方が私に薦めてくださる本なので、自分のキャリアないし人生に足りないものが見つかるのではないかとワクワクしました。
結論
本書を読んで、「モテること」と「仕事をよりうまくこなすこと」の間に共通のマインドセットや行動指針が見つかりました。そして新年に向けて仕事のやり方をアップデートできそうな感じがしています。
本の要約
モテない人は自分のことについて考える力が足りていない。自分のことを正確に把握していないから、自意識過剰になったり、臆病になったり、バカだったりで、キモチワルくなってしまう。モテるために必要なのはよく考えた上で、「臆病を抜け出すために、自分の居場所を持つこと(あなたが一人でいても寂しくない場所のこと)」、「同じ土俵に立つこと(相手のルールに合わせて動くか、自分のルールに乗っている相手に対して自分を出す。)」、「決して偉そうにならないこと(同じ土俵に乗っていない相手に、自分の欲望を押し付けようとしないこと)」である。
本書の後半では、一言で言えば、「いい人」を卒業し、女性を口説けるようになる方法が、スーパー戦隊に例えて書かれています。内容がとても面白いので、興味がある人は是非読んでみてください。
チームリーダーが本書を勧めてくれた意図(私の解釈)
私の解釈では、二つくらい意図があったのかなと思います。
コミュニケーションをもう少し改善できるかもしれません。
普段の会話から得られる情報は多いので、一人ひとりの表情やトーン、話す内容やリアクションから相手がどういうキャラで、どういうルールで動いているのかについてもっとアンテナを張りましょう。そうしてコミュニケーションを個別に最適化すること(同じ土俵に立つこと)で、より合意を得やすくなるし、コミュニケーションが円滑になるかもしれません。また、練習として雑談も大いに活用していきましょう。
どうやって恋愛をするのかの参考にしてください。
(チームリーダーとの1on1面談で、私が私の彼女との関係性について相談していた時期があったので、私がこの本を読んでいる時に、「参考にしてみるといいよ」というチームリーダーの声が聞こえた気がします笑)
お互いが相手の身になって考えれる状態が好ましいと思います。相手の性格やバックグラウンドによって、相手の身になりやすい場合もあれば難しい場合もあるので、自分の人間性も磨きつつ、自分に合う人を見つけましょう。
感想
その一
冒頭に述べた通り、「モテること」と「仕事をよりうまくこなすこと」の間に共通のマインドセットや行動指針があるはずという仮説のもと読み始めました。結論としては、私の働き方には「同じ土俵に立つこと」が圧倒的に不足していたかなと思いました。不足していた理由として思い当たるのは、私の性格的に、お互いの時間を奪わないためにも最小限の会話で済ませたいという気持ちや、基本的に他人にあまり興味がないことから、自分視点が多くなりがちみたいなところです。なので、相手とのコミュニケーションを、一人ひとりどんなルールで動いているのかを解き明かすことと考えて楽しめるようになろうと思いました。
その二
確かにチームリーダーはすごく慎重に言葉を選んでいて、いつも外さないなぁみたいに感じていましたが、多分「相手と同じ土俵に立つこと」がとても上手かった気がします。自分とチームリーダーとの差分が一つ明確になったのもすごく良かったです。
おわりに
普段自分が読まないような本を読んでみるというのは、面白い発見があるということがわかったので、理由もなくいろんなものに触れていく習慣を作れたらいいなと思いました。2023年は職場でモテるエンジニアになります。
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