ChatGPTにコーチングメソッドを叩き込んで内省の神になる
有り余った時間を(他にすることがないので自動的に)内省に当てすぎて、深淵をのぞいてしまったあたまがきんに君です。
ちなみに深淵をのぞくには、「構造主義哲学から得られる示唆を用いて自分という人間の本質を明らかにしていくこと」か、「三茶の行きつけのBARで朝5時まで飲むこと」で可能です。三茶の朝5時には人生が"おしまいになりそうな人たち"がたくさんいます。残念ながら私の親友(深淵)もそのうちの一人です。
そのBARにはこの言葉があるくらいには深淵ポテンシャルがあります。とはいっても私もなんだかんだ"深淵たち"と盛り上がってしまうので、私も深淵の一部になりつつあります。
まぁ三茶で我を失うほど飲んでいるときは「深淵にのぞかれている」という感覚はないのでどうでも良くなります。
親友といえば、私の親友には一般相対性理論にいちゃもんをつける勇猛果敢なやつもいます。彼もまた深淵をのぞきそうなポテンシャルを秘めています。いつかアインシュタインを超えて欲しい。
本題に入ります
今日は個人的にずっとやってみたかった、ChatGPTによるセルフコーチングの効率化に関する記事です。
ChatGPTコーチング導入の狙い
ChatGPTコーチの質問により、考えをもっと深掘りすることができる
いろんな視点や知識をくれるから、もっといろんなことに気づける
コーチングセッション内容をサマライズしてもらえるから、執筆にかける時間も減る
結果
上記の3つとも、狙い通りの成果を得ることができました!
特に執筆時間の短縮についてはめちゃくちゃ良かったです。noteのメインパート(コーチングセッションパート)のベースをChatGPTが作ってくれるので、noteの執筆作業がだいぶ楽になりました。おかげで冒頭の「つかみ」を書くことが捗ります。
最後にコーチングセッションを通して得られた気づきも載せておきます。
コーチングセッション
OSCARモデルに基づく振り返り
目的 (Outcome)
私たちのセッションの主な目的は、最近頻繁に感じるようになった退屈というネガティブな感情を無くして幸福度を高めることです。そのために、自己理解を深めて個人としての内面的な成長を目指すことと、熱中できることを探すための行動計画を立てることを目指しました。
現状 (Situation)
セッションの中で明らかになったのは、"give"の行動が退屈を凌ぐ手段として行われていたという実感です。現状では、自分にとって本当に価値のある行為が"giveすること"だったので、それに時間を割いていました。
しかし、最近の行動を振り返っていく中で、giveの行動が退屈を凌ぐ手段であることがわかったため、giveの行動に本当の意味で熱中できなくなってしまいました。そして、本質的な意味で退屈を凌ぐことができなくなってしまいました。
また、giveをする行為自体にも違和感を感じていました。その背後には、自分の感情がわからなくなってきていることや、将来に対する不安も見つかりました。
そして「自分にとって本当に価値ある活動を見つけること」への意欲が確認されました。
そのため、過去に自分が価値を感じた行動について振り返ってみることにしました。そこでよく出てきた単語は「成長」でした。
一方で、以前は「成長」に熱中できていましたが、最近は「成長」にも熱中ができなくなってきていることも確認されました。
そして、その理由は自身の内省の仕方にあることがわかりました。内省により、自分の成長意欲も退屈凌ぎからきているというものの見方になってしまいました。この自己成長に対する見方は、「過去に自己成長にリソースを割きすぎて、友好関係や趣味などが疎かになり、自分の幸福度が頭打ちになっていたこと」も影響しています。
選択肢 (Choices)
「成長」することに熱中できるようになるために、利用可能な選択肢の検討を行いました。以下のようなアプローチで更に自分にとっての価値を探求していくことができます。
この中で、社会的影響が大きいことが自分にとって価値があることだと考えていることがわかりました。また、その際に自分がやりたいことについても共有していただきました。
それは「社会の挙動を支配しているOSのレジリエンスを高めていくこと」でした。これにはコテンラジオの深井さんがロールモデルになりそうというところまで仮説が立てられていました。
それを踏まえて、再度具体性を上げて利用可能な選択肢を検討します。
この中で、自分がいる事業ドメインのパブリックエンゲージメントに関する行動に興味がありそうでした。
行動 (Action)
まずは、パブリックエンゲージメントを高めるために信頼できる仲間と議論することがネクストアクションに選択されました。そこで、どういう世界を実現できたら嬉しいかや、目標実現に必要なリソースや戦略を話し合うことが決定されました。
結果 (Review)
取り組みの結果として、より明確な方向性と、内面的充実に繋がる大きな一歩を目指していくことになりました。
セッションを通じて見つけた答えが、新たな航路への羅針盤となり、社会に貢献するための次のステップが踏み出されることでしょう。
Closing Thoughts
目指すべき方向は明らかになりましたが、この旅はまだ始まったばかりです。道は時に難解であり、計画の途中で適応が必要になるかもしれません。今回のセッションがその一歩となり、より価値ある未来につながることを願っています。
ChatGPTとのコーチングセッションを通して得られた気づき
自分の価値観を柔軟にしようとしていた理由を再認識できた
価値観を柔軟にしようとしていた理由は、レジリエンスを獲得するためでした。レジリエンスとは、己に不利な状況において、自分のライフタスクを適応させていく力のことです。
そのため、自分自身をメタ認知(価値観を客観視)して「はい、おしまい」というわけではなく、メタ認知した結果、現在の環境にマッチしていない価値観や考え方、性質、習慣があれば、それらへのこだわりを一旦捨てて、不足していた価値観をインストールし、再構築します。そして、再構築した価値観に合わせてライフタスクを適合させていくことまでセットで行わなければいけないということを思い出しました。
最近は価値観をメタ認知した後に、ライフタスクの適合までは実行しておらず、「その価値観にこだわる必要がない」みたいな感覚になってしまっていたので、変に達観して熱中ができなくなっていたんですね。なので退屈だと思う時間が増えて苦痛を感じていたんだと思います。
価値観をメタ認知できることがレジリエンスにつながるというのは、外部環境の変化(例えば、学生から社会人になる、出世する、パートナーと別れる、子供が生まれるとか)に適応するために自分が縛られるべき価値観(パラダイム)を柔軟に取捨選択できるようになるからでした。
例えば、学生から社会人になった時に、一気に資本主義社会のパラダイムの濁流に巻き込まれます。資本主義社会における縛られるべきパラダイムは、「稼ぐ力をつけること」や「成長すること」や「豊かさはお金で手に入る」といったものです。
仮に、こういった資本主義のパラダイムを自分にインストールできずに、「成長や生産性にリソースを投下し続けない」と言う生き方を選んだ場合、どんどん己に不利な状況になってしまいます。社会の評価軸は絶対に自分の評価軸には合わせてくれません。
そのため、自分の感情を大切にすることよりも、合理的に物事をゴリゴリ進める性質を獲得する努力のほうが幸福度に対してレバレッジが効きます。自分がやりたくないことでも多少は自分の感情に嘘をついて(MBTIでいう思考型に切り替えて)世の中に自分のライフタスクを適合させていく方が、長期的に見て自己というシステムが崩壊しづらくなります。
そして、物事を達成することによって出てくるドーパミンを利用してどんどん自己成長の循環を作っていければ、世の中から遅れていくという不安からは解放されるでしょう。
資本主義社会では世の中は成長していくので、何もしない場合は相対的に遅れることになるので、そこから危機感とか不安を感じるのでしょうね。そういった意味でも「成長は良いことだ」みたいなパラダイムに自分を縛りつけることは、幸福度を高めたり、安定させることに対して有効な手段となりうるでしょう。
もしくは、究極の意味で「承認欲求」とか「孤独」とかそういったものを無視できるマインドを獲得した場合は社会の評価軸に合わせる必要はないと思います。
ですけど、上記のように対立構造にあるものは弁証法的に発展させて両方を含んで超えるものを目指すと言うのが良いと思います。
パブリックエンゲージメントという単語を知ることができた
自分がやりたいことをなんとなく伝えたら、ネクストアクションの候補にChatGPTが挙げてくれたのが、パブリックエンゲージメントでした。
「より多様な人々が(企業など社会にあるシステムの)レジリエンスを強化するための議論や活動に参加できるように啓蒙する」というのは、まさに私が本職で扱っているプロダクトの領域と親和性が高い領域になります。私がやりたいことや実現したい世界に向けて、今の事業にDeep Diveしていくというのも自分に必要なことだと認識できたのもめちゃくちゃよかったです。
より仕事に熱中できそうな感じがしています。
最後に
やっぱ成長はマストだなぁと思いました。もっというと今の自分には、経済成長に貢献する自己成長が幸福度に対してレバレッジポイントになるだろうなと思いました。その軸に全リソースを割いて行きます。
ですが、没頭しすぎて資本主義の深淵を覗くということがないようにはしたいですね。そこまでいくと成長自体も頭打ちになるのは実体験ベースであるので。
そうならない方法としては、「意味のシステムを拡張する」ということですね。「成長」や「生産性」や「所有」等に意味のシステムを限定せずに、「公園の鳩を眺める」とか「弱いものに共感する」とか「Give」とか「愛」にも意味を広げていきたいです。
その際にトレードオフになりそうなものについては、弁証法的に価値観を発展させていきたいです。
ここ一年半はもっとやれるなぁっていうこと続きだったので、今日からまた再出発します。