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雷おこしをねだるばぁ

サムネイルはうちのばぁがお気に入りの雷おこしです。

がめつい孫を愛でるばぁ

私はおばぁちゃん子です。なぜかと言われれば小さい頃にたくさんお菓子を買ってくれたり可愛がってもらったりしたからです。

毎週金曜日になると、パチンコから帰ってきたばぁが、私をスーパーに連れて行ってくれて、お菓子を5個まで買ってくれました。

私はここぞとばかりにファミリーサイズのお菓子ばかり買っていました。ばぁはそんながめつい孫でも、可愛がってくれました。

うちは5人兄弟でしたし、貧乏だったのでこういったがめつさは大敵だったと思います。

次第に周りが見えてくるようになると、誰から言われるわけでもなく、私は自分のがめつさからくる罪悪感のため、遠慮を覚えるようになりました。

そして小学校の途中くらいからは、マッサージをする代わりにお小遣いをもらうというルールを作りました。

それでも時給で言えば今の仕事よりも高かったです。

高校生の時はそれで友達と遊びに行くことができました。部活や受験勉強を遅くまでやった日には、帰りにコンビニに寄って小腹をみたす余裕もありました。

そんなばぁに感謝していますし、今でも大好きです。

パチンコ好きのばぁ

一方でうちのばぁは、どうしようもない一面もあります。(今は完全にやめましたが)大のパチンコ好きで貯金も一切なく、年金もすぐ使ってしまうということです。

小さい頃の正月のトラウマ

私が小学生低学年くらいだったある正月に父母・祖父母や親戚からお年玉をもらったんですが、ばぁが私に「いくらもらったの?パチンコ行くから貸してくれない?」と聞いてきました。

私はそれがすごく悲しかったです。その時の映像が頭の中に鮮明に残っています。そして、私が大好きなばぁに対して、「なんでこの人はこんなに醜いのだろう」と思ってしまった感情も、「そんなこと言うなら縁を切るよ」と言い放った言葉も小さい頃の記憶として刻まれています。

パチンコ代をねだるのは私が社会人になっても続いた

ばぁから定期的にくる連絡は、「元気か?貯金いくらあるの?」でした。私は、その先に出てくるだろう言葉を未然に防ぐために、あえて貯金は一円もないと言って誤魔化してました。そうすると「貯金しなさいよ」と咎めてくるのですが、私はそれで会話が終わることに安心を覚えていました。

ギャンブル中毒矯正施設に入って更生したばぁ

一年前の冬に家族会議の結果、ばぁはギャンブル中毒矯正施設に入ることになりました。そのため去年の正月は、ばぁは実家にいませんでした。3ヶ月くらいで施設から出てきましたが、完全に毒が抜けて可愛いばぁになっていました。

最近のトレンドは雷おこし

最近は、雷おこしが好きみたいで、よくLINEで雷おこしをねだってきます。

雷おこしをねだるばぁ

おかしいかもしれませんが、私はばぁに雷おこしをねだられるのがすごく嬉しいんです。その理由は、ねだられることがパチンコ代からお菓子に変わった安心感だと思っていました。

ですが、本当に嬉しい理由は、小さい頃にばぁにお菓子を買ってもらって嬉しくなった気持ちを、同じ方法でお返しできているからなんだと気づきました。

私が帰省した時には、ばぁをシャトレーゼに連れて行って「好きなだけ買っていいよ」と言います。大福とかフィナンシェとかかりんとう饅頭とかを容赦なく3つずつ入れてくるがめつさが愛くるしいです。私は「お菓子を買ってくれていたばぁは、こんな気持ちだったんだなぁ」と感じられるようになったことも嬉しいみたいです。

雷おこしがすぐなくなるばぁ

まじですぐなくなるらしい。LINE慣れな過ぎて意味わからん文法と絵文字とスタンプなんだけど、雷の絵文字を使ってるのは、多分雷おこしの「雷」を掛けてるんだと思う。

雷おこしがなくなったばぁ

今年の正月はばぁの隣に座っていろいろ話したよ

今年の正月はばぁがいました。

(余談ですが、うちのばぁは身内から大御所と呼ばれています。)

その大御所から指名があり隣に座って話すことになりました。

大御所から聞いた話によると最近は甘いものを食べ過ぎて骨密度が低下しているらしい。そのせいで腰の骨を折ったらしいので、これからも雷おこしを送り続けるかどうか難しいところだなぁ。

私を豊かにしてくれた分、幸せでいてほしい。でも運動はしてくれ。

最後に話し疲れて二人して爆睡したところを姉に撮られた写真を載せておきます。

疲れ果てて爆睡した私とばぁ

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