ChatGPTに大喜利させてみた
こんにちは、脳筋です。最近何かと話題に上るChatGPTですが、どれくらいすごいのかを試すために、大喜利をしてもらいました。
大喜利のお題は結構前にIPPONグランプリで出た「大不幸中の小幸いなことを言ってください」でやることにしました。まず最初に次の文章を入力しました。
大不幸中の小幸いなことを10個、以下のフォーマットで教えてください。
○○だったが、△△だった。
それに対するChatGPTの答えはこちらです。
1. 雨だったが、傘を持っていた。
2. 遅刻だったが、先生が心優しい。
3. 電車が混雑していたが、新しい本を読んでいた。
4. タイヤがパンクしたが、救急車がすぐに来た。
5. 宿題がたくさんあったが、放課後のサークルで楽しかった。
6. 友達と話す時間が取れなかったが、家族と過ごせた。
7. 風邪をひいたが、母が手作りのスープを作ってくれた。
8. 試験が不合格だったが、学習のチャンスを得られた。
9. 台風だったが、家で映画を見たりゲームをしたりできた。
10. 仕事が忙しかったが、終わった後に癒しの時間がもらえた。
まず、ポジティブなこととネガティブなことを、ちゃんと指定したフォーマットで答えられているのに驚きましたが、結構普通の回答だし、落差が感じれなくて、全然面白い回答じゃない。
なので、ちょっと添削してみた。
前半部分が大不幸中ではなく、小さな不幸なのでもう少し大きな不幸にしてください。
また、後半のパートは簡単に因果関係がイメージしやすいことではなく、
思いもしない波及効果で、ちょっとした嬉しいことという感じで、
大不幸中の小幸いなことを書いてください。
例
1. 指名手配犯が家に押し入ってきたが、あまりもののおかずを食べてくれた。
2. 沖に流されてもう助からないが、ちょっと良い天気だった。
3. ヤクザに指を詰められたが、ネイルが割引になった。
それに対するChatGPTの回答はこちらになりました。
1. 病気で手術が必要になったが、息子が望んでいたレトロなゲームを手に入れた。
2. 車がクラッシュして壊れたが、そこにいた恋人と結ばれた。
3. 生活保護を受けなければならなくなったが、今まで知らなかった人と新しい友達ができた。
4. 解雇されたが、以前の上司からのおすすめで新しい仕事が見つかった。
5. 引っ越し先の教室が小さかったが、近所に素晴らしい公園があった。
6. 家が火事で全部失ったが、家族が無事であったことを確認できた。
7. 引っ越し先の部屋が寂しかったが、隣に住んでいた友達がいた。
8. 結婚式の招待状が届かなかったが、思いの外楽しい休暇ができた。
9. 友達と計画していた旅行がキャンセルされたが、思いがけない冒険ができた。
10. 予想外の大統領選挙の結果だったが、今まで知らなかった地域を訪れることができた。
前半パートが確かに、結構不幸なことになりました。特に「1. 病気で手術が必要になったが、」とか、「8. 家が火事で全部失ったが」のような、かなり不幸レベルが上がったものも出てきました。ただ、これだと前半パートと後半パートの文脈がかけ離れすぎているものがあり、ちょっと納得感がない回答になりました。なので、まだまだ面白くない。
なのでもう少し添削します。
前半パートは大きな不幸になっていて良いと思います。
ただ、後半パートについては少し修正が必要です。
後半パートは、簡単に因果関係がイメージしやすいことではないが、
言われてみると確かにそうかとなるようなこととか、大不幸な状況で、
その程度の嬉しいことは、全然嬉しくないでしょ!だけど、大不幸になった結果、
確かにそういう小さなメリットあるよねみたいなことを書いてください。
これは大喜利なので、後半にオチを持ってくるようにかくと良いです。
以上の点を踏まえて大不幸中の小幸いなことを10個教えてください。
これに対するChatGPTの回答はこちらです。
1. 家が大火で焼け落ちたが、突然風が吹いて火が他の隣家に移っていった。
2. 車が事故で壊れたが、保険で払い戻しがあった。
3. 雨に降られて家に帰れなかったが、近くのカフェでフリー Wi-Fiが使えた。
4. 引っ越しの際に家具が壊れたが、その代わりに新しい家具が買えた。
5. 仕事がリストラされたが、最近趣味で始めたスキルを生かして新しい仕事が見つかった。
6. 結婚式が中止になったが、その代わりに家族と過ごす時間が増えた。
7. 飛行機が遅れて出発地に間に合わなかったが、その代わりに空港のレストランで美味しい食事ができた。
8. 家が地震で壊れたが、家族と一緒に寝泊まりを楽しんだ。
9. 試験が落ちたが、再受験する機会があった。
10. 転職先が決まらなかったが、今までの仕事に戻ることができた。
ちょっとフィードバックが悪かったのか、あまり良くなりませんでした。ただ、ちょっとだけ面白いのが、ChatGPTの性格の悪さが出ているところです。「1. 家が大火で焼け落ちたが、突然風が吹いて火が他の隣家に移っていった。」という回答について。隣家に火が移るのが小幸いってことは、隣の家と仲が悪かったんだろうなぁと想像すると、ちょっとだけストーリーが感じられて面白いですね。
そして、フィードバックの難しさを感じながら次はラフに条件設定をしてみました。(お笑いに関して言語化して説明するのがめちゃくちゃ難しいからChatGPTへのフィードバックが難しいんですが、松本人志さんとかがフィードバックしたらめちゃ面白い回答が返ってくる気がしてます。)
あなたは大喜利芸人です。
今までのレビューを活かしつつ大不幸中の小幸いなことを10個教えてください。
これに対するChatGPTの回答がちょっと面白かったです。
1. 車が事故で壊れたが、今日は一日休みだった。
2. 家が火事で焼け落ちたが、保険に加入していたから大丈夫だった。
3. 家族の誕生日会に遅刻したが、彼らがまだここにいなかったから全然問題ない。
4. 私服が洗濯で染み付いてしまったが、気にしないように心がけていた。
5. 雨で買い物に行けなかったが、家にいるときは良いねと思えた。
6. 仕事のプレゼンテーションがうまくいかなかったが、今日は他のことがうまくいったから楽しかった。
7. 飛行機が遅れたが、思い切って本を買って読んで楽しかった。
8. イベントに行けなくなったが、家でのんびりと過ごすことができた。
9. 銀行口座がハッキングされたが、今まで貯めたお金があったので落ち着いた。
10. 家に帰れなかったが、外で過ごすことができて新しい経験をした。
今回の回答の「4. 私服が洗濯で染み付いてしまったが、気にしないように心がけていた。」とかは、ChatGPTの性格的な側面が見えてきたり、「イヤイヤ、それは小幸いと言えるのかよ!」とちょっとツッコみたくなるような回答が返ってきました。
今度は、自分のフィードバックがChatGPTに正しく伝わっているのかどうかを調べるために、お手本回答について、どう認識しているかを確認しました。
指名手配犯が家に押し入ってきたが、あまりもののおかずを食べてくれた。
そしたらChatGPTの回答はこちらでした。
それは大不幸なことですが、小さなメリットとしては、
指名手配犯が餓死することが少し少なくなったということです。
ちょっと小さなメリットを勘違いしていたっぽいので、軌道修正してみました。
大不幸なことは、指名手配犯が家に入ってきて、自分も殺されてしまう可能性があるということです。
そして小幸いなことは、おかずを作りすぎてしまって余っていたという日常的な
小さな悩みが指名手配犯のおかげで解決できたからです。
面白いポイントは、「自分が殺されてしまうのに小さな悩みなんてどうでも良い」というところです
これを入力したところ、ChatGPTは理解してくれたっぽいです。
そうですね、大不幸な状況でありながら、そこには、なんだか不思議な小さな幸せもあるということ
を表現するのが面白いところです。
なので最後に、ChatGPTに対して、大喜利試験を実施しました。
それを踏まえて大不幸中の小幸いなことを3つ教えてください。
最終的にChatGPTが出した回答はこちらです。
1. 彼女が浮気をして別れたが、不要だった電話代が節約できた。
2. 車が壊れて修理代がかかったが、乗っていない間に痩せた。
3. 家が火事で全焼したが、子供たちが外で遊んでいて助かった。
「1. 彼女が浮気をして別れたが、不要だった電話代が節約できた。」とか、「2. 車が壊れて修理代がかかったが、乗っていない間に痩せた。」は、ある程度いい線は行ってそうなんですが、もう少し!って感じですね。
でも個人的に、「1. 彼女が浮気をして別れたが、不要だった電話代が節約できた。」は好きです。彼女と遠距離恋愛とかで、毎日電話していたけど、彼女に浮気されて悔しかった気持ちから言い訳っぽいことを言ってしまったんだろうな。というのが伝わってきます。いやLINE通話にしとき!とツッコみたくもなりますね。
ChatGPTの可能性がすごいことがわかったので、今後も遊んでいこうと思いました。
後日、ChatGPTに大喜利コーチになってもらう遊びもやりました。
めちゃくちゃ優秀なコーチになって、自分の大喜利レベルも向上したので興味ある方は見てください!