イノベーションの方法論

(日経新聞2019年1月20日日曜日1.7面)
こんばんは、脳筋です。今年もインフルエンザになってしまいました。A型特有の関節痛がとても辛いです。筋肉痛なら慣れてるんですが、関節痛は耐性がなかったみたいです。
さて、今日はトヨタとパナソニックが共同で新会社を作ることを例にとって、オープンイノベーションについて述べたいと思います。

オープンイノベーションとは異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発等につなげるイノベーションの方法論(Wikipediaから引用)のことです。『協業』という言葉もほぼ同じ意味です。

今回、トヨタとパナソニックは電気自動車(EV)用など、車載電池の共同生産をする新会社を設立することになったわけですが、なぜこの結論に至ったのか、わかりますか?

それは、双方にメリットがあるからです。トヨタ側のメリットはドイツや中国のメーカーと比べ、遅れているEVの開発を加速させ、世界的な競争を勝ち抜く体制を整えることができる点です。
一方、パナソニック側のメリットは、EV用など、次世代電池の開発コストの負担を分散できる点や、その供給先を広げることができる点です。

パナソニックは電池分野で2017年に中国の企業に抜かれ、現在は2位にいます。つまり、どちらの背景にもあるのは、海外の企業にイノベーション力で負けているということです。日本は従来のような閉鎖的なイノベーションの方法を続けると、グローバルな競争に取り残されてしまいます。そこでトヨタとパナソニックが行ったのがオープンイノベーションです。この新しいイノベーションの方法論を実践していくことで、グローバルな競争でも優位に立つことができると思います。

そして、EVが普及するあたって、電池の回収・利活用のシステム構築や短い時間で充電できる充電拠点などインフラ整備の課題も出てくるので、業界を超えたメーカーや団体、行政と連携したオープンイノベーションも期待したいと思います。

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