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ダイエットは人間ができることなの?

はじめに

私はダイエットを決意してから5年間が経ち、当初から18kg太ってしまいました。そうです。この五年間、私はなんの成果も得られないどころか、マイナスになってしまいました。会社の成績だったら確実にクビが飛んでます。

しかし5年間の試行錯誤を経てようやく太ることにブレーキをかけ、体重を落とし始めることができた(1ヶ月で7kg減)ので
自分の成功体験を抽象化したものを共有しようと思いました。

ダイエットの小技はネットを調べれば出てくるのであえてもう少し深い部分に触れたくてこの記事を書きました。

第一章「ダイエットって無理じゃない?そもそも人間ができることなの?」

ダイエットの難しさは「よし、やるぞ」という気持ちが継続しないこと、誘惑が多いこと、そしてその誘惑(食欲)が人類にとって果てしなく巨大なものであることです。世論を一人の人間が変えることができないように、宇宙の全てを人類が未だ解明していないように、食欲だって小宇宙並の果てしなさがあり、掌握することは不可能であることを知りました。
ほぼトリコの世界でした。https://www.toei-anim.co.jp/tv/toriko/

—当時の私—
気がついたら食べてる。食べ始めたら満腹になるまで止まらない。買い物に行くと想定の二倍は買ってる。お金がない時は偏食になり、3パック100円のうどんを具なしで食べていたり。そのくせお菓子に使うお金は減らない。理性がすり減る。体重は増える。

何これ、脂肪(死亡)じゃん。希望(ホープ)はないけどポークって呼ばれる。

半分以上自分の理性とは異なる行動をしている自分の精神を正常に保つには、デブを正当化するしかなかった。二行上のくだらないギャグを言ったり、体重マウントをとったりしてイキってみた。

ダイエットに関しては、人間の上に食欲があり、食欲が糸を吊るして人間を操っていると思っていた。つまり、人類がダイエットに成功するのは、人類が神を堕とした時だと。
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もう少し一般的な話に戻してみます。多くの人がダイエットという課題に対して、ウォーキングをしてみるとか、朝ごはんを抜いてみるとか、単純かつ、単一(もしくは二つとか三つくらい)の対策で行なっているのではないでしょうか?しかし、ダイエットに挑戦してみた方はとても共感してくださると思いますが、これではよほど意思力が強い人でないと成功しないと思います。単純な対策では、「継続」が無理なのです。

第二章「人間がダイエットに成功するために必要なもの」

なぜ単純かつ単一の解決策では成功しないのでしょうか?それはダイエットの敵である弱い自分(辞めようとする自分)が弱いくせに非常に狡猾で、残忍で、形を変えながら自分の精神を支配しようとしてくるからです。
一つの入り口を塞いだとしても、別の入り口から自分の精神に侵入し、容易に乗っ取ってしまいます。夏の小バエか。そんな強敵に対して行き当たりばったりの解決策では対処することができません。

ではダイエットに必要なものはなんでしょうか。それは狡猾で、残忍で、形を変えながら自分の精神を支配しようとしてくる世紀の大悪党を封じ込めるための戦略・戦術です。つまり、私を含め、ダイエットに失敗する人に足りていなかったのは戦略とそれを進めるための戦術だったのです。

第三章「ダイエット戦略」

ダイエットを成功させる上で重要なことは、継続させるために自分の日常にある出来事や感情、環境をいかにうまく利用して、強い自分(継続しようとする意思)が弱い自分(やめようとする自分)に勝ち続けやすい構造的優位性を築けるかどうかです。ここでいう戦略とは、この勝ち続けやすい構造的優位性の築き方のことです。

まずここでいう構造的優位性とは何かを説明します。優位性は強い自分(継続しようとする意思)が弱い自分(やめようとする自分)よりも優位にいることです。構造的というのは、崩れずに保ち続けることが可能なもの(習慣や環境、価値観、知識)ということです。

一時的な優位性は簡単につくることができると思います。例えば、鏡の前に立って贅肉がついた自分を見たときや、友達にデブと言われて傷ついた時とか、運動をしてみて思うように動かなかった時や、健康診断で肥満と言われた時などです。

この優位性を継続させるにはダイエットにおけるモチベーションを増幅させ続けるループ(正の自己強化型フィードバックループ)と、減少させ続けるループ(負の自己強化型フィードバックループ)をコントロールできるようになる必要があります。つまり、一時的な感情や出来事を正のループを回すきっかけに利用し、負のループを断ち切るきっかけにすれば良いのです。

そのためには、自分にどのような正のループや負のループが存在し、それぞれが回り出すきっかけを知る必要があります。
いきなりだと難しいかもしれないので、自分の例で説明していきます。

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初心者が陥りやすいのが、痩せていることを実感するという正のループを回すことが簡単だろうと思い込んでいることです。でもその正のループが回り始めるにはかなり時間がかかってしまいます。糖質制限とかでも効果が出るのが2週間から3ヶ月と言われているので。このループを頼りにしてしまって挫折するというのもよくあるケースですね。

しかし、うまく自分のダイエットのモチベーションを向上させるきっかけを言語化し、ループが回るように周りの環境を整えていけば、正のループが負のループよりも優位な状態が続くとモチベーションは増加し、逆だとモチベーションが減少することで以下のようなダイナミズムを持ちます。(モチベーションのベースラインとは、強い自分が優位である状態の最低ラインのことです。)

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正のループが負のループよりも優位になりやすい構造をつくることができれば、ダイエットを継続できるようになります。
大体の方向性がわかったと思うので次の章で具体的な方法を紹介していきます。

第四章「ダイエットに重要な3つの戦術」

1.マインドセットをつくること
・彼女
・サッカーでもう一度全力でプレーするため
・知識を取り入れ自信をつける(例:医学的に効率よく痩せる方法を調べることや筋トレ系Youtuberの生活を参考にする)
・健康状態改善
・自尊心
・太っていると損をする環境に飛び込んでみる。痩せなければならない状況に行く
・お腹に空きがあったら食べるという考えから徐々に空腹が良い状態であることを受け入れること

2.周りの環境で悪いものを遠ざけ、良いものを近づけること
・お菓子自体に魅力を感じないほど食べて飽きる(めちゃ太るし3~5年くらいかかりました。ってか意図的にやったわけではなく気がついたらこういう状態になってました。断じてお勧めしません。飽きたとしても最近のコンビニは2週間くらいで新商品入れてくるので。)
・良いことに意味を複数つけること(筋トレはエネルギー消費だけでなく、今後の代謝アップという長期的な効果があることや、勤務中の少し眠くなった時に軽く行うとか、糖質制限は血糖値の上昇を抑えるため昼食の断糖は午後の眠気を遠ざけて業務効率UPとか)

3.戦略は立てても計画は立てない(いつやるかは決めない)
深層心理的に1,2の戦術を意識しておいて、思いついた時や日常でふとした時に少しずつやることが三つ目の戦術です。

最後に

私は以上の方法(具体的でないのが申し訳ないですが)5年かけてダイエットに成功の兆しを見出しました。人間でも5年あれば、5年も失敗し続ければ食欲を掌握することができるようになったのです。この記事がダイエットがうまくいかずに諦めている方にどうか届いて欲しいです。私もまだ10キロ以上痩せないといけないので、共に戦ってくれる方を募集しています。諦めずに取り組み続ければ、理想の体は手に入る!Get things Done!

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