今さらだけど、2022年を振り返る
こんにちは、崇拝するなかやまきんに君と誕生日が一緒ということに気がついた脳筋です。自己紹介の時には乙女座のマッチョと名乗るようにしています。ちなみに座右の銘は、「柔よく剛を制す」です。「負けてるじゃん」って思ったあなた、素晴らしい反応です。とても良い反射神経をお持ちなので、一緒に筋トレしましょう。あとは、共感を得られたことはないんですが、ハトが好きです。そうです、よく駅前にいるあいつらです。ハトは歩くときにえぐいスピードで頭を振っているので、脳震盪になるんじゃないかなぁって心配しながら見守ってます。ハトが頭悪いと言われている理由は、頭振りすぎて脳内メモリが揮発してるんじゃないかなと思ったり、いろんな考察を立てるのが楽しいです。だけど実はハトは賢かったりするっていうのはまたどこかで気が向いたら話します。
バイザウェイ、前置きが長くなりましたがタイトルにもあるように、2022年の振り返りをしていこうと思っているんですが、私は2022年の途中から、自分の成長が頭打ちになってきているなと感じていました。実際に会社からの評価は自分が目指しているものよりも悪いものでした。つまり、私にもっと大きな仕事を任せても大丈夫という信頼を勝ち取るには至らなかったんです。とても悔しいですね。
2022年を私なりに漢字一文字で表すと「足」
2022年を振り返って、私の一年を漢字一文字で表すと、「足」だと思います。その理由は、2022年は次のステップに進むために足元を固めてきた年だったからです。それと同時に、自分に何が足りないのかがわかってきた年でもあったからです。
自分に足りないもの
スキル的な話ではなく、習慣とか行動指針みたいなところで、変えないといけないなと思っていることを挙げます。大体以下の二つかなと思います。もっと色々あるんですが、根底にあるのがこの辺りな気がします。
相手の土俵に立って会話することや、相手の立場に立って考えることが難しい。(細かくはすべてはモテるためであるという私の過去の記事で書いたことがあるので、興味があれば読んでみてください。)
エンジニアとしてコードを書く量、アウトプットの量が少ない。
特に、相手の土俵に立って会話すること、相手の立場に立って考えることが難しいというのが、私が周りからの信頼を積み上げるスピードが遅いという結果を生んだと思っています。
自分に足りないものが、なぜ足りないのか
「自分に足りないものがなぜ足りないのか。」それは、自分が持っている価値観の何かに限界があるからでしょう。これについて、具体的な例で話します。
私に足りないものは、相手の土俵で話すことができないことです。そしてなぜこれができないのかというと、高い目標を持ちキャリアファーストで動くのがかっこいい、そしてそれに向かっていく過程が楽しいという価値観を持っているからです。この「高い目標を持ち、キャリアファーストで動くのがかっこいい、そしてそれに向かっていく過程が楽しい」という価値観を持っていると、自然と高い目標と現在の自分とのギャップを見ようとします。その結果、ギャップがある自分を許せない(愛せていない)から、時間の使い方の優先度が「自分のため」になるわけです。そうなると、周りに構ってられなくなるんです。その状態の私がいくら相手の土俵に立とうと思っても、相手の土俵が何かもわからないんです。その結果、信頼を積むスピードという側面においては、限界に達してしまったわけです。
次に重要な問いなのが、「自分に足りないものを認識してもなぜ変わることができないのか。」だと思います。そしてその答えは、人間は価値観に従って動く生き物だからです。なので、価値観を変えないといけないと思っています。
価値観は変わる、しかし変わりづらい
価値観をもう少し説明すると、「自分の今までの人生で得た経験と知識から自分が導き出した、自分が幸せになるための行動方針の暫定的な最適解のこと」だと考えています。
なので価値観は変わります。複雑な世の中でもどんどん幸せになるために再構築し続けてください。
とはいっても、恋愛とかで価値観が合わずに別れるみたいな話は多いと思います。愛でも乗り越えられないものが価値観です(乗り越えられない場合、愛が足りていないという方が正しいってフロムの兄やんが言ってそう)。恋愛の話ですごくイメージつくと思うんですが、価値観は柔軟じゃないんです。相手に合わせて簡単に変えられるようなものではなく、ガチガチのものです。なので価値観から柔軟性を奪う何かがあるんだと思っています。それは自分の過去の成功体験や、自分がこうだ!と決めて頑固になっているものとか、自分が信じてやまないものです。
私の価値観から柔軟性を奪っているもの
価値観は、新しいものに触れていく中で変化します。そしてそれはより柔軟性が高いものになっていくと思っています。
(余談)ただ、私は新しいものにはずっと触れてきてはいたんですが、最近自分の価値観があまり変わっていないということに気づきました。だから成長が頭打ちになっているような感覚を持っていたんだと思います。
では、何が私の価値観から柔軟性を奪っていたのでしょうか。それは私が掲げていた「30歳になるまでにCTOになる」という目標だと思っています。「全然悪くないじゃん」と思ってくれた人もいると思います。実際に、この目標があるから頑張るというモチベーションが湧いてきていました。しかし、少なくとも、今の私には、この目標が私を歪ませるというか、価値観から柔軟性を奪っているものだと気づきました。より厳密に言えば、CTOになりたいという部分は良いのですが、30歳になるまでにっていうのが悪かったと思います。
仕事とかで、具体的なTODOアイテムに期限を設定するのは良いことかもしれませんが、キャリア目標においては、不確実性が高すぎるので期限を設定すると焦りという逆の効果を生んでしまう可能性があることに気がつきました。
この焦りが私をこんな状況にしていたんです。
CTOと今の自分とのギャップが多すぎて、色々やらないとだから、技術だけじゃなくて必要そうなテーマをマルチタスキングで切り替えながらやっていかないと。
何か新しい技術を学ぶ時にアウトプットするのは時間がかかるから必要最小限にしよう。それよりも知識のインデックシング化をしてどうやって調べれば答えに辿り着けそうかだけわかる状態にしよう。
自分がキャリアに関係ないと思うことや、自分が興味がないことに割いている時間はない。当然新しいことにも他人にもあまり興味がない。というより自分のキャリアに影響してくるかわからないものに割く時間がない。
土日に怠けてしまうと自分を許せなくなる。自分が納得した休日を過ごしたことがあまりない。
エンジニアとしてぐんぐん成長するには、純粋に技術を習得することを楽しむ、それによってアウトプットを出すことを楽しむ、そしてそれを世の中にデリバリした結果、自分の身の回りの世界がちょっとだけ変化するということを楽しむことが大事だとわかってはいたんですが、焦りからアウトプットにかける時間も、一つのことに集中する時間もなかったんです。元々新しいことを知るのは好きだし、アウトプットをするのも好きだったのに、それができなくなっていたんです。その結果、楽しくないから徐々に頑張れなくなってくるという悪循環に陥っていたと思います。
2022年のテーマだった「足元を固める」に関しても、必要性は認識していたんですが、心から足元を固めるということを実践できていたわけでもなく、足元を固めるのに使う時間は最小限にしようみたいな考えがあったんです。
どう変えるのか
私の場合は、まずはキャリア目標を修正することです。新しいキャリア目標は、「CTOになってからCTOになる」です。最初にCTOになるまでの余白は自分に与えられた自由です。なんなら、CTOにならない場合だってあるわけです。CTOになる感じだったらなるっていうイメージです。
キャリア目標を変更したことで、私の価値観から柔軟性を奪うものがなくなったので、次にやることは、新しいものに触れることです。キャリアにおいて私と違う価値観を持っている人と話すのが良いと思います。
最後にやることは、新しい価値観を馴染ませていくことです。そのためには野球でいう素振りみたいなものを続ける必要があると考えています。自分が置かれているコンテキスト(生活スタイルや仕事や人間関係のような状況)に合うように、何千回、何万回も馴染ませたい価値観に沿った行動を実践していく中で、心に馴染ませることです。試行回数が多ければ多いほど、変わるまでの時間を短くできると思います。私の場合は、自分の理想の時間の使い方ができてないことがあっても、不安にならずにその時間を受け入れること(新しい意味を探すこと)だと思います。
余談
その1
私は幸い、今持っている自分の価値観に限界を感じて変えなければならないという心の準備ができていたので、あとはやるだけって感じでした。しかし価値観を変えることはその価値観による限界を感じるフェーズなしに無理やり変えようとしてもうまくいかないと思います。なぜならその価値観に従って生きることが、自分が幸せになれると思っているからです。
その2
足りないことばっかり話すと病んでるみたいになるので自分が考える自分の強みについてもちょっと話そうかなと思います。本当はストレングスファインダーを読んで客観的に計測したいと思っているんですが、時間が取れないのでセルフでやってみました。
私は対極にある考え方があったとして、どちらかを取るのではなく、間に落としていくようにアーキテクティング(仕組み化、構造化、設計)するみたいな考え方で動いているので、人と衝突することはあまりないかもしれないです。なので自分の意見や価値観にもあまり固執しないタイプだと思います。
ただ、これがエンジニアのコンテキストでできるのかというと、まだまだエンジニア経験が浅く知識も、業界のベストプラクティスも知らないのでできましぇーん。早くできるようになりたいぃぃぃ。
なのでテックリードとか技術に尖ったCTOよりかは、もしかしたらVPoEなのかEMとかの方が向いているのかもしれない。
最後に
とにかく、2023年は将来を見据えて手段的に生きる方法だけでなく、心から熱中できることに取り組みながら今を全力で楽しむみたいなことの両方をできるようになろうと思った。だから2023年のテーマは「目の前のことに熱中すること」かなぁ。