「脳に刻まれたモラルの起源」 金井良太著 書評
私は自然科学も哲学の一部だと思っていますが、それはともかく道徳性・政治信条に関連する部位が脳のどこにあたるのか、を実験によっておおよそ、その部位が特定できるということを紹介した著作。
著者が意図することろの善の起源とは「オキシトシン(※)」というホルモンで、そのホルモンを司る脳の部位である「扁桃体」「側坐核」。この部位のサイズの大小によって、その人の「善」の度合いが変わるというのです。
※オキシトシン:利他的行動を強める一方で、嫉妬心を高めたり他人の失敗をみて喜んだりする