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働く意義を定義する

こんにちは、卒論よりもnoteがはかどってしまう自分を正当化するために皆さんのイイねが欲しい脳筋です。就活で「働く意義を見つけるのに苦労する」という話を聞きます。就活において働く意義を見つける難しさは二点あると思っています。

①どうしても一人称視点になりがちで、会社側が望む答えが出せない。

②フワっとしたものは決まるけどほんとにそれでいいのかが不安。

この二つを解決するために、社会的視点から見た働く意義を把握し、さらに自分事化できるフレームを構築しましたので是非参考にしてみてください。

時間がない方のために先に4つに分けた働く意義を示しておきます。

4つの働く意義

​①快楽の追求に進んだ先人の尻ぬぐい
②社会(政府)が整えた制度によって生じるリスク(精神的・肉体的苦痛)の排除
③人類史において排除しきれなかったリスク(精神的・肉体的苦痛)の排除
④リスクヘッジを十分に行ったうえでの快楽を追求する仕組みの構築

4つの働く意義に行きついた流れとそれぞれの項目についての補足説明をします。

人間の行動原理

①苦痛を避ける
②快楽を得る

任意の行動をする前にその行動が生む快楽と苦痛の差を計算(その際に時間割引率が適用される。快苦の発生が時間的に遠ければ遠いほど快苦は絶対量よりも割り引いて計算される)をして行動をするかしないかを決めている.(苦痛を受ける行為はマイナスで快楽を得る行為はプラス。快楽を失う行為はマイナスで苦痛を回避する行為はプラス)

社会の方針

①人類が肉体的・精神的な苦痛をより手軽に避けれるような仕組みを作っていくこと
②人類が肉体的・精神的な快楽をより手軽に、より多く、より長く得るような仕組みを作っていくこと

※現代的に言い換えると「社会を豊かにしていくこと」

行動原理と社会の方針を踏まえた現状

社会的には、社会の方針①②をやっていく人(簡単に言うと社会に属して労働してくれる人)が欲しいため、人間の快苦の計算の仕組みを利用して人類が自然と「社会に属して労働する」という心理状態になるような規律を作った。それは「社会に属して労働すること」で苦痛を回避でき、かつ快楽を手軽に得られるような仕組み(報酬制度、徴税制度、法律等)だと思う。人類が欲求を満たしやすくなる世の中(=豊かな社会)に向けて政府が仕組みを整えるというアプロ―チをとり、民間が労働というアプローチをとる。

社会の方針の優先度の変遷とその結果

遠い昔は社会全体的に肉体的・精神的不安(苦痛)が多すぎて優先度が社会の方針①だったけど、現代社会は大抵のリスク排除を完了してしまった。そのため、社会の方針②の「より手軽に大きく、長い快楽を得るための仕組みを作っていくこと」を始めた。
しかし必要以上の快楽追求は破滅するという言葉通り、「快楽を追求することによって生じるリスクへの対応が曖昧になり,新しいリスクを排除しなければならなくなってきた。」(地球温暖化や環境問題,その他もろもろ)

そして働く意義の導出へ

上記に述べたような背景から四つの現代人の働く意義を4つにグループ分けしました。

①快楽の追求に進んだ先人の尻ぬぐい
②社会(政府)が整えた制度によって生じるリスク(精神的・肉体的苦痛)の排除
③人類史において排除しきれなかったリスク(精神的・肉体的苦痛)の排除
④リスクヘッジを十分に行ったうえでの快楽を追求する仕組みの構築

①は環境問題や地球温暖化とかセキュリティ問題の解決で、②が働くことにより生じた苦痛の回避(人材系?)や介護問題とか?で③が最近話題のコロナ等の感染症対策とか隕石衝突対策とか?で④がエンタメ系とか?

最後に

働く意義に関してはこの4つの枠の中に納まると思います。自分がやりたい仕事や入りたい企業、興味のある業界をこのフレームに落とし込んで考えてみると納得感も高まると思います。また、社会的意義をより自分事化しやすいかなという形で表現したので、自分の経験や考えと結びつけてより共感できるもの、自分の中で優先度が高いものを選んでみると働く意義になってくるのではないかと思います。

最後に余談集

余談①
働く意義②より、政治を知ることはビジネスのシーズを知ることに繋がるから、政治を知ろうと思った。とか仕組みを作るうえでのリスク回避方法とかも参考になるし、どんな人間の性質を利用してるのか等もわかりそう。

余談②
哲学者が理性を批判しているんだけど、なんでだろうなって考えてみた。社会に属している以上、社会は人間に備わる理性という性質を最大限利用した仕組みを整えているわけで、社会の方針①②に対して最適な行動をとるようになっているからだと考えた。
人類の方針としては繁栄と発展が目的であり、そのためには細胞によって情報を後世に伝えていくことが好ましく、そうなると繁殖か不老不死の二択になる。人類は繁殖を選んだので基本的にhogehogeをしまくればいいってだけの話なんかな?
いや、後世に繋げていく情報は人類が明らかにしていない情報だったり、良い遺伝子のことだと思うから、それに繋がるようなアクションをしつつ、子孫を増やしていく必要があるのかな。
話がそれるけど、自分は教養とかって言って自己啓発本とか新聞を呼んでいたけど、社会を豊かにするために知識を取り入れるのは違くて、主に科学の領域において未知を解明していくため、遺伝子というか脳というかの開放率的なのを上げていくこと?のために知識を取り入れるのが正しい解釈なのかな?

余談③
自分がエンタメ業界に興味が持てなかったのがきれいに言語化できたので良かった。快楽の追求は豊か過ぎる現代社会においてもはや必要ないとも見れるからね。ただ、リスクを排除できない代わりに快楽を増やすっていう考えもできるから完全に消去できない。〇〇があるから頑張れるみたいなことってあるし。でも最近は趣味嗜好が多様化してるから、ターゲティングとかめんどくさくて難しい。
でもエンタメを極める意味は大いにあると思う。エンタメの魅力は人の関心を引き付ける力があること。本当に関心を集めたい事象に対してエンタメ的要素を取り入れることでわざとらしさから脱却できる。

余談④
働く意義の4つの中にも優先順位があると思うから、働くとしたら優先順位が高いやつからやっていくのがいいのかな。この粒度で優先度は決めれないと思うけど。

余談⑤
社会を批判してるように思われるかき方をしたかもしれませんが、そういうつもりは一切なく、働く意義を考えた上で社会に対する納得感が深まっただけです。社会の仕組みを享受している以上、自分はバリバリ社会貢献したい派です。もちろん先人たちにも多大なる感謝をしております。

余談⑥
時間がなければモノは存在しえない。という言葉を聞いたことがあるので次は「時間」の概念に関する考察をしてみたいと思うけどたぶん理解が及ばないんだろうな、という事でもっと教養を増やしていきたいです。とりあえず相対性理論を学んでみたいと思います。物理は得意じゃないけどそこがとっかかりになりそう。

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